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「妖怪学校の先生はじめました!」を読んだ。ちょうどアニメ化してたからかな、3月頃Twitterに田中まい先生のツイートがたくさん流れてきていたので読んでみた。

序盤ギャグが平成のインターネット過ぎて懐かしかった。平成に置いてきたあの空気感が確かにある。カゲプロとかミカグラ学園とか流行っていた頃のインターネットの雰囲気過ぎる。1巻は2015年発売らしい、そう言われると意外と最近…となるけど10年前だ。

妖はじの良いところはキャラが魅力的な所だと思う。どのキャラも好きになっちゃうもんな〜。個人的には秋雨君の成長が本当に嬉しい。あと作者の田中先生がTwitterで頻繁にイラストあげてくださるので命助かる。

そしてギャグの隙間に挟まれている妖怪豆知識が、後々の伏線になっていて面白い。重大事項が明かされても「その話…聞いたことがある!」となる。序盤で話された妖怪の分類や出生の話が、後から掘り下げられるので面白い。

◯安倍晴明

いやこわ…!登場するキャラ全てを懐柔していく。こわ〜…。天然人誑し。

身長が188cmある。前田くん除いて一番大きい。この顔とこの雰囲気で!?イケメン代表秦中先生やたかはし先生もこの主人公には敵わない。赴任した頃はだいぶ猫背だったのでそんなに大きい印象なかったけど、最近背筋伸び始めたので学園の皆からなんか背が伸びたな〜と思われている、たぶん。

めちゃくちゃ足が速い。妖怪たちに生身で食らいついていくので恐ろしい。そしてめちゃ頭が良い。これでめちゃくちゃ頭良いのずるい…!怖い…。好きになっちゃうよ…!?

けれどただの人誑しではなく、自分が友達のいない学生時代を過ごしたことを後悔していて皆と青春をやり直せたらなぁという気持ちも持ち合わせている。その上で大人として教師として振る舞っているところが格好いいですね。学園長が生徒を家に上げるのに対して、晴明君はそういうところきちんと一線を引いている。そこが魅力だな〜と思う。意外と大人。

◯佐野君

佐野君メインの話はもう1回あるんじゃないかな〜と思う。全然サドじゃない、全然優しい。晴明君にだけ厳しいのはそういう甘え方である。

◯泥田

めちゃくちゃビジュアルが好き。眼帯と手袋とハーフアップ。大好き。こんなに格好いいのになかなかキメられないので不憫…。

◯紅子ちゃん

Pはじで明かされる衝撃の事実…!そうなの…!?本編じゃ恋の予感全然感じないのでホンマに衝撃。そうなんだ…。でも自分のクラス担任がこんな面白い生命だったら好きになっちゃうか…。3人のお父さんとのエピソード大好き。

◯たかはし明

サイコパスと言われがちだけど、社会に即した倫理観を持ち合わせていないだけで人の感情を持ち合わせて居ないわけではない。ちょっと自分の好奇心を優先しすぎるだけである。

少数派の倫理観を一概に不正解と言うのはちょっと躊躇っちゃうけど…本人が今の自分に満足して幸せそうなのでOKです…!すごく頑張って社会に溶け込んでいて偉い、健気。

明治編以降、晴明君の前では子供の顔をする瞬間があるんだろうな〜と考えると萌えでございます。おほほ。ちゃんと将棋で負かしてくれたのが晴明君だけなのも良い。妖怪列車で晴明君の退魔の力を見たときの顔が好き。年下の顔しとる。こんなに格好いいお兄さんなのに。くくく…。

◯学園長

1000年生きている妖怪らしい老獪さと、勝利に固執する青年らしさと、パチンコ好きのダメおじちゃんの部分が同居しているところが彼の魅力ではないでしょうか!?

晴明君に背を抜かれたことをだいぶ気にしているっぽいが普通に185cmくらいはある。デカ!?全然デカいよ。平安時代で180cm超えは大男だよ。陰陽師組がデカいせいで小さく見える男たちがたくさんいる 。170cm後半あれば十分大きいのに…。

殺してでも勝ちたかったと言っていたが、結局勝ち逃げされたと言っているあたり殺せていないんだと思う。学園長が本当に殺していた場合、朱雀も罪のない人間を殺したことで罰せられていないので、やっぱり殺していないんだと思う。

白虎ちゃんには現役時代より弱くなっていると煽られていたけど、実際酔って砂漠まで行けるし本島まで空間繋げてるしでぬらりひょんとしての腕前は相当のもの…。ぬらりひょんってそんな妖怪だったか!?

◯蘭丸君

田中先生曰くクズなのでモテないらしい。こんなに格好いいのに!?でもクズなのは間違いないし危ない沼り方をするひとが出てきそうなので、この人がモテない世界で良かった〜。

まあいろいろあったけど、朱雀は朱雀なりに晴明のことが好きだったのだと思う。彼の内心はまっっったく分からんが、彼が憤っているのは晴明の死に方と周囲の人の置いて生き方の方かなと思う。ひどい死に方をしたこと、それで周囲の人を傷つけたことにちょっと怒ってるんじゃないかな〜と思う。わかんないけど。

わかんないといえば、朱雀から学園長への矢印が全然わからない。初回読んでる時は1000年間変わらない知り合いがいてよかったね…!ぐらいの気持ちで見ていた。読み終わって先生のTwitter見に行ったら、あっちゃん♡芦屋殿♡でひっくり返った。語尾に♡付けすぎやろがい 。

本当の初対面はお互い覚えていないらしい。晴明のもとで会った時は、お互いなんやこいつ…って感じ。その後よろしくされた時もなんで僕があんな奴を〜?だ。じゃあ晴明が死んだ時に芦屋殿♡ポイント貯まったんやな、思って先生のTwitter見たらなんかもう全然晴明生きてる頃からあっちゃんに一番懐いているっぽい。

いやどこで!?鬼退治から晴明の死の間に、いったい何があった?いやあっちゃんは確かに面白いけど、面白いけど…!!

今妖はじで一番謎なのはここ。コイツはどういう気持ちで語尾に♡付けとるんや…ということです。語尾の♡に気付いて読み返すとこの人たちなんか距離が近い。明治時代とか膝に抱きついてしなだれ掛かっているが、あっちゃんの方はこの距離に慣れすぎて無の感情。怖い、もう「どけ」とも言わない。抱きつかせたままにしている。こわ〜…。

一番怖いのは延々とこの話をしているこのオタクの方。もう良いだろうそれは。

7月に新刊出るので楽しみだな〜!

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